【予告編あれこれ】
日本公開前から、海外版予告編や、映画の一部の切り取りがSNSにあがっていて、正直、不安を煽るのはやめてほしいと思っていました。
もともと、「予告編」って、元の映画が完成する前に作ってしまうこともあったりするぐらいで、お客さんの興味をひきそうな部分を、うまいことつなげて(全体の流れとは関係なく)煽るためのものです。
今なんとなく検索した「ターミネーター2」の予告編…これはひどいwww
VIDEO
https://youtu.be/2vb-4E9aP2c
「ターミネーター2」といえば、シュワちゃん演ずる元祖?ターミネーターが液体金属の新型ターミネーターからサラ・コナー親子を守るために未来からやって来て、「機械なのに」サラたちと友情のようなものを結び、愛や悲しみや涙を理解し、新型ターミネーターと戦ってボロボロになったあげく自殺?するという感動ストーリーなのに(超有名映画なので、ネタばれするな!と怒る人いませんよね・・・w)、この予告編! もう、「シュワちゃんのターミネーターがまた出てくるぞ!」しかないじゃないですかwww (そして、この工場で作られるシーン、映画本編にはなかったような気が…記憶にないぞ…)
まあ、これ↑は極端な例ですが、映画の予告編って、けっこう本編と違ってます。
個人的にそういうことは知っていた私ですら、a-ha THE MOVIEの海外版予告編はちょっとなぁ…と思いました。
一番ひっかかったのは、Fans Fame Frictionのところです。
ファン、名声、軋轢 って。そこを売りにします?ってね。
あと、アイドル時代(?)のキャーキャーが異常にフィーチャーされてるのとか、最後の「脱いでくれません?」「キミが脱ぐならね」で終わるところとか、正直バカにしてるんかとw
(日本版予告編は独自制作ですと聞いたとき、心底ホッとしました)
海外予告編で良かったことは、使用楽曲がTake On Meだけじゃないことですかね。ウン。
I've Been Losing Youかっこいいじゃん。
【映画本編について】
そもそもa-haファン長いことやってて、ほとんどブランクないから「普通の人がこの映画を見てどう思うのか」がよくわからない…。あと「モートン・ファンがどう思うのか」も正直よくわからない…。
さらに、あまりにも何度も見てるので(字幕監修したから)何周も何周もぐるぐるまわって「まあ、それが監督の思う『ぼくのかっこいい(軋轢あるバンド)a-ha』なのね」 という気持ちになってはいます。 (軋轢あるバンドがカッコいいってのはかなり厨二だと思うけどな)
初めて通して観てから何度か観るまでは、正直、いろいろ不愉快になる部分もありました。
それは私がポール大好き人間だから。
事前に予想したよりはマシでしたが、やはりなんとなくポールに対する悪意のようなものを他の二人が持っている、そんな雰囲気に仕上がっていませんか?この映画。
もともとLifelinesとかAnalogueとかあのへんのアルバムが出たころから、海外ファンの間で、マグとポールの人間関係について、あることないこと聞いていたので、そして、ポール派の分が悪くなっていたので(みんな大好きなマグネが正義!みたいな感じ。海外ではモートン>マグネ>ポールでファンの声が大きい=多分ファン人数もこんな感じ)、ポールの才能及び彼自身を愛するファンは肩身が狭いっぽくなっていたのでした。
そんなことないよ~wと思った方は、まあ、そう思っててもいいですけどね…(ワークターリズム)。
誰かが書いた物語、誰かが見た物語、それは必ずその「誰か」のフィルターを通していますし、ほとんどの人が自分に都合のよい物語に変換します。
たとえ、ドキュメンタリーであっても、それが「真実100%」ではなく、真実を撮影し(その時点でほんとじゃなくなっている)さらに編集したもの。
そのことを踏まえた上で監督の味付けが好みに合えば、観た人にとっての「よいドキュメンタリー」なのじゃないかな。
そういう意味では、最近観たスパークスというアメリカのバンドのドキュメンタリー映画「スパークス・ブラザーズ」は最高でした。1940年代生まれで今70代のメイル兄弟を中心にしたバンド、スパークスのドキュメンタリーなのですが、監督が「ベイビー・ドライバー」「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」など話題作を繰り出しているエドガー・ライトで、彼がスパークス大好きダダ洩れなあまり、「オタクが自分のハマっているものを紹介する」状態。バンド本体の味がそうだからなのか、ユーモア満載で「にんげんっていいな」っていう気分になる映画です。このバンドにも、女の子たちに追っかけまわされるアイドル期があったり、バンドのメンバーを何度もクビにしたり、何年もレコード会社と契約がない時期があったり(その時期のドラマーさんがガチで泣いてた)、サントラ作ってた映画がポシャったり、紆余曲折、色々あるんですけど、あんまりイライラしたりどんよりさせられたりしないのは監督の味付けなんだろうな~。スパークス、iPadのCMの1曲しか知らないな~みたいなノリで観に行ったら、なんだ他の曲も知ってたし好きだったしこんな人たちならファンになるわ!ロン兄さま素敵(はぁと)みたいにすっかりハマって劇場で3度観ましたよワタシは。多分円盤も買う!日本盤で!(字幕監修様リスペクトなので!←すごい人なんです)
ついでにiPad のCM貼っておく。これは70年代の曲で、その後兄弟は「元祖シンセ・デュオ」に大変身し、イレージャーやDuran DuranやPet Shop Boysやあのへん全員に影響を与えるのです(だから実はa-haと無関係ではないw)
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(あ、またスパークスの話してるwと思われたこと間違いないので話を戻す)
まあ、私のスパークスのケースみたいに、a-haって1曲しか知らないな~っていうノリでa-ha THE MOVIE観に行って、なんだ007の曲も知ってたし他の曲もいいし皆イケおじだから来日したら行きたい!というツイートを何人か見たので、きっと監督の味付けが大丈夫だったんだろうし、それでいいか。a-haが売れてポールの曲を聴いてもらえれば私はそれでいいよ。←何者w
軽い話をしてみると、私はポールの話し声がとてもとても好きなのですが、その大好きな話し声が(大事なので二度書いた)大音響で響き渡る?とか、そんなことが世の中にあっていいのか?!というぐらいの感覚でしたね。
大昔、初めて喋り声を聞いた当時の友人が「ポール君ってかわいいのに渋い声やねんなぁ」と言ったあの声。個人的には「柚子」か「グレープフルーツ」みたいな声だと思っていますが(と言うとだいたい「はあ?意味わからん」と言われるが)、モートンみたいに誰が聞いても「美声」っていうのではないが、味わいあるイイ声だと思っております。
わたしゃ元々ポール・マッカートニーよりジョン・レノンの声のほうが好きなんじゃ。
エルトン・ジョンの声も良すぎて好きじゃないぐらい。
今までこのブログでこういうことは書いたことないですが、書き始めるとダムが決壊するので書かなかったのでした。
まあ今後もあまり書かないでしょう。
映画の中で一番嬉しかったのは、Savoyのライヴのあたり。ライヴハウスに入っていくポールが映ってますが、カメラの背後には私たちがいたのだ(ここにも書いたが、あのライヴに行ったのですが、関係者入り口とお客さん入り口が同じだったんである。だからそのつもりはなかったのに入り待ち状態になってしまい、ポールに挨拶されましたw)。ライヴの最中は緊張してキリッとしてたポール、終演後の楽屋では脱力して水のボトルを倒すわヘニョヘニョしてるわでかわいいぞ。あの映像のあと客席に来てくれたんだと思うが、その時もらったサインは宝物の一つです(初めて目の前で名前を入れてもらったので)。あ、これはすでに映画の感想ではないw
他に嬉しかったのは、テニスしてるところが見られたところ…とっても楽しそうw…あ、音楽と関係ないっすね…(汗)
音楽と関係ないついでですが、冒頭のシリアスな場面、ポールのテーブルに、お箸がささった中華どんぶり(しかも食べかけ)があるのが気になって他に目がいかない。あの色は麻婆茄子丼か何かだろうか?中華丼にしては色が赤っぽい。
さらに言うと、一人でぱくぱくしてるのはピザっぽいけどフォークで食べてるしなんなんだろ。
(余談ですが、デカい!厚い!重い!Stianの写真集の中でもこの映画でも食べてるシーンがあるのはポールだけ…)
逆にいまいちだと思ったのは、解散~再結成のあたりがざっくりしすぎ!
あの!長期にわたり世界中回った、ツアー中にモートンのお母さまが亡くなったりマグネの心臓病が発覚?したりで世界中のファンが心配しまくった、ハードスケジュールのEnding On A High Noteツアー!あれが、あの、[ タタタッ…ドーーン!] 3秒ぐらいで済まされたのはちょっとなぁ…。あのめちゃくちゃなツアーをやったことが、a-haの、ファンに対する誠意だし、あんなのがやれるぐらい世界中で人気あるんじゃ!の証だよね?
あのツアーがどんだけハードだったのかは、ポールが4か月でこんなに老けた?ことでわかる…。(1枚目は8月サマーソニック東京、2枚目は12月オスロ・DVDの特典映像より 私は8月の来日時通訳だったし至近距離で会ってるから言うが、ツルツルとまでは言わないが、12月ほど皺はなかったしこんなに白髪はなかったyo! そしてその後再結成したら若干若返った?よw←微妙な表現なのは皺は増えてたからw)
そうそう、あんなにTake On Meに触れるなら、解散シングル「バタフライ」をスティーヴ・バロンが監督したことにも触れて欲しかった。
再結成のいきさつもちゃんと調べて提出するように!
そして5年後彼らはまたツアーに出た、それじゃ0点です!(←先生?)
ファンですら「なぜ再結成?」と思ったんだから、そこは調べてくださいよ、ですよね。
(気になる人は、a-ha The Bookに私が少しヒントを書いておいたから、とCM)
解散、再結成といえば、Summer Moved Onで活動再開!のところの映像が、解散ライヴなのがモヤモヤ…そこは1998年ノーベル平和賞コンサートにしてくださいよって思いましたが、ロングトーンで跪くモートンの映像が欲しかったんでしょうね…
モートンと言えば、私、80年代から、モートンに対して何かの感情というものがなかったんですけど、映画のおかげで、ちょっといい奴じゃん!と思っております。←あいかわらず上から
マグネについては…やっぱり末っ子なのね…って感じですかね。
ポール? ご飯は残さず食べましょう! いや、別に特に驚くこともなかったし、スタジオとかリハーサルとかの場での感じも想像通りだったので、やっぱりポール、100曲書いても大丈夫!みたいな(意味不明)。
3人一緒にインタビュー受けてるシーンがないことで、一部から「さすが?仲が悪い」とか言われてますが、3人一緒にすると、まずモーマグがマシンガンすぎてポールが喋れない!これは通訳したときによーくわかりました。それに微妙な話題については一人ずつ質問したほうが良いでしょ? 何かおかしいですかね?
あ、監督は、仲が悪いとか不仲とかなんかそういうふうに持っていきたいかも知れないけど、40年以上一緒に仕事してる同僚と、子犬みたいにじゃれあってたら、逆に私は気持ち悪いのですが…(ジャニーズじゃないんだからw)。
あれくらいの距離感で、一緒にいるときには普通に仲良く(?)、プライバシーを大事に、お互いにリスペクトを持って、でも「ここぞ」って時にはがっちりやる。独立したクリエイティヴィティのあるアーティスト3人なんだから、それでいいのでは…。
先日、モートンとポールが新型コロナウィルスに感染してオスロ公演一日とイギリス公演をキャンセル…その後OverOsloフェスに出演しました。
ステージには立っているけどまだ万全でないモートンをステージ上で見つめるマグネとポールの表情に、私は3人の絆というか「愛」を見ましたよ。
(どうでもいいけどポールもモートンもコロナ太りかコロコロになって…)
だんだん映画そのものの話題から外れていきましたが、映画を観て、今思うことを徒然に書いてみました。仕事の文章じゃないのでスーパーダラダラですがご勘弁ください。
映画本編見ていて「?!」と思ったことは、パンフレットとかa-ha The Bookで書いたつもりなので、買っていただいた方はぜひ読んでやってくださいませ。
(例えば、今年の秋に新譜が出る予定なこととかw)
すごくどうでもいいけど、80年代日本のシーンで出てきた女の子たちの中で、今もファンの人どれぐらいいるのかな~。ツイッターでは「私映ってた!」っていうひとを見かけたがw