10月15日・日本時間午後8時放送された BBC DevonのRichard Greenの番組で、ポールのインタビューが放送されました(今週頭にNYとの電話で録ったものとのこと)。
英語を全部書き起こして訳しているわけではないので、あくまでも「だいたいこんな話をしてました&ざっくり訳」としてお楽しみください(また書き直す部分が出るかも)
元の番組が聞きたい方、放送後30日間は、ここで聞けます。
ポールのインタビュー本編は、19分20秒ぐらいから(最初にVelvetがかかります)。
http://www.bbc.co.uk/programmes/p0495lcr
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「Take On MeやThe Sun Always Shines on T.V.は、過去に何百万回もかけたので、本日ポールを紹介するにあたっては別の素晴らしい曲で始めましょう。Savoyともレコーディングした曲ですが、今回はa-haヴァージョンのVelvetです。」
♪Velvet (なんでSavoyヴァージョンのをかけないのだ!・怒)
「さあゲストの登場です。The Sun Always Shines on T.V., Hunting High and Low, Summer Moved On, Under The Makeup、そして今聴いていただいたVelvetなど、この30年素晴らしい曲の陰にいた男、a-haのギタリストでありソングライター、ポール・ワークター=サヴォイです。ポールがNYから電話で番組に登場です。ハロー、ポール!」
ヘイ!(感覚としてはノルウェー語のHeiなんだろうな)
「今までに素晴らしい曲を書いてきましたね。過去の作品を誇りに思っていますか。」
俺は前しか見ていない人間なんだ。いつでも頭の中は次のプロジェクトについて考えている。いつでも「次の事」を追っかけてるんだ。
「なるほど。では、次のプロジェクトである、ゾウィ・ネッコとの仕事について伺いましょう。どうやってコラボレーションすることになったんですか。」
元々、彼女の父親のジミー・ネッコと何曲かやっていて、彼はa-haの解散ツアーも手伝ってくれた(訳注:前座をした)こともあった。どのコンサートだったか覚えてないけど(笑)それで、ジミーが、彼の娘がどこかで歌っているビデオを見せてくれたんだけど、それにすごく感動した。その頃、何人かの人に「他のアーティストに曲を書いてみたら?」って言われていたんだけど、彼女のヴォーカルが俺の曲を助けてくれると思ったんだ。だって、俺が歌うと「なんかSavoyみたいだね」って言われるし・・・それで、やってみることにしたんだ。彼女が歌うほど、俺は「他の誰にも歌わせたくないな」って思うようになった。彼女は素晴らしかったからね。本当に好きなんだ。
「この6年についてまとめてみると、このプロジェクトはa-haの最後の時に起こったんですか、再結成の頃ですか、それとも最近数か月のことですか?」
いや、この件は2年から4年ぐらい前からなんだ。俺はいつでも曲を書いていて、それは特定のプロジェクト用というわけじゃないんだ。で、最初は数曲だったんだけど、最初のセッションでは彼女のミッドレンジの声の豊かさが気に入って、それから、曲のムードや繊細さを捉えられるところも良くて、彼女と関われば関わるほど、曲を書くキックになっていった。
「いつも曲を書いているとのことですが、例えば、このインタビューを終わった30分後に曲を書いたとして、それはゾウィとのもの?Savoyのもの?それともa-haの曲になりますか?その違いはどこにあるのでしょうか?」
え~と・・・それはヴォーカルのアレンジのスパンによるなあ(笑)。だいたい、わからないんだ。でも、この曲はモートンが歌った方がいいと思う曲もごく少しある。Under The Makeupは元々彼女が歌った曲で、それはとても素晴らしかった。つまり、曲にどんな色を与えたいのかによるんだ。曲はそれぞれ違っているし、どんな味付けをしたいかによる。一番好きなのはどれか、だね。
「リサイクルといえば、あなたの作品によくあることですよね。例えば、これからかけるシングルBeautiful Burnoutの数行はCast In Steel Deluxe editionに収録されているFoot Of The Mountainのものですよね?」
ああ。FOTMの元々のヴァースだ。詩は、いつも切っては他の曲に使いっていうことをしている。あの曲のヴァースが好きだったから、やりたかったんだ。キープしておいて、違った色合いで違ったコンセプトで。街から逃げ出して山の麓に住むっていうのはbeautiful burnoutかなって。こういうことは、よくやるんだ。曲の一部が、数年後の曲にちょうどいい場所が見つかったり。
「いいと思います。では、BBはFOTMの逆の面、NYCでの慌ただしい生活についてですかね?」
ははは(笑)、いや、これは、アンセムみたいなもんなんだ。頑張りすぎちゃう人に対してのね。そんなに他人にあわせることないよって。現代人にはプレッシャーがいっぱいある。自分の過去の事を考えてもね・・・(中略)・・・休んで自分自身の絵を描いたほうがいい。
「それでは新しいプロジェクトの新しいシングル、Beautifu Burnoutをどうぞ。」
♪Beautiful Burnout
「2017年発売のアルバム『World of Trouble』収録の曲です。アルバムはもう完成しているんですか?」
完成しているよ。今はどうやって世に出すか考えているところ。ビデオとかね。来年の夏にはフェスに出ようかなとか、ライヴで音楽を届けたいとか。ショウも沢山やりたいし。
「たくさんのショウ?それはノルウェー?アメリカ?それともイギリスですか?」
どこでもだよ。マネージャーと相談しているところなんだ。他のオプションもね。
「ライヴと言えば、a-haが大きな存在すぎて、他の事、Savoyとかに影響していましたよね。」
ああ。まったく違うからね。Savoyでライヴをやっても、a-haとは規模やなんかが違い過ぎてね。アリーナではやらないし(笑)でも(Savoyのライヴは)素晴らしい経験なんだ。スタートラインに戻る気分にさせてくれる。
「Savoyといえば、再発売だけじゃなくて新譜の予定もあるんでしょうか?」
あるよ。これから数か月の間、過去のアルバムの再発売があるし。実は今週ニュー・アルバムのミックスを完了するところなんだ。だから新譜は来年の夏頃になると思う。
「では、来年の夏は、Zoe & Waaktaarでフェスに出て、Savoyのアルバムもあるわけですね、つまりa-haは当分お預けっていうことでしょうか。」
a-ha(の3人)は、いつも三つの違った方向を向いているから(笑) 新しいアルバムを創りたいと思っているし、そういう方向でいる。いつだかわからないけどね。別に解散宣言をしたわけじゃないし、俺はまだやる気でいるよ。
「私はバーミンガムでEnding on a High Noteツアーを観ましたし、ドキュメンタリーも観ましたが、他の二人が解散を決めた、自分は次のアルバムの用意が半分出来ているとおっしゃっていたと思います。それから5年の沈黙・・・そういうことですか?」
ああ。(ため息をつきながら)あれは俺の決断じゃなかったからね。終わらせたかったわけじゃないから。最初の同じようにやっていくのは大変だ・・・どんなバンドも長い事やってればいろんなことがあるし、90年代にも一度活動停止してたし・・・(苦笑)
「a-haの話はこれぐらいにしておきましょう。ところで、アーティストが電話をかけてきて、ポール、あなたの作品は素晴らしい、曲を書いてくれませんか?って言ってきたらどうします?誰か、一緒にやってみたいアーティストはいますか?」
どうだろう。好きなアーティストはいっぱいいるけど、そこに俺が必要なんだろうか。誰とでも一緒になるっていうのは俺のスタイルじゃないからね。一緒に気持ちよく音楽が創れないと。経験上、なかなか背筋がゾクゾクするようなものは出来なくて、なんか守りの姿勢になっちゃうんだ。見てる分にはいいんだけど、他人が聴きたいものが出来るかどうか(苦笑)
「イギリスではアルバムは来年発売なわけですが」
彼女は素晴らしいシンガーだから、気に入ってもらえるといいね。
「最後の質問です。ローレンが、あなたはいつもアパートの部屋でギターを持ってうろうろしていると言っていましたが、未だにそうですか?」
その通り。曲がいつ浮かんでもいいようにね。いつでもキックは探しているしね。
「今日はありがとうございました。」
♪I've Been Losing You
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