7.9.18

“I’m like Hobo Highbrow” [official website of Pål H. Christiansen 15th Sept 2008]

http://www.phc.no/2008/09/15/im-like-hobo-highbrow/




2008年9月15日
「自分はホーボー・ハイブロウみたいだよ。」
ポール・ワークター=サヴォイ、小説のキャラクターになることと狂信的なファンについて語る





ポール H.クリスチャンセンの小説“Drømmer om storhet”(ノルウェー語原題『大いなる夢』)の英語版“The Scoundrel Days of Hobo Highbrow”(『ホーボー・ハイブロウの ろくでもない日々』)が、今年10月(訳注:2008年のことですからね!)にようやく出版される。この書籍の英語のタイトルは1986年に発表されたa-haの曲とアルバムのタイトルをほのめかしている。この小説の主人公ホーボー・ハイブロウは、狂信的なa-haファンで、ポール・ワークター=サヴォイをオスロ中追っかけまわし、彼の「内なる自己」をポールに暴露するために家まで訪ねさえするのだ。
(訳注:Hoboは「定職に就けない人」 Highbrowは「(マイナスの意味でも)高尚な」という意味があります。つまり、理想主義すぎて地道な生活が出来ない人ということでしょうか)
Annette Schwindt(訳注:ドイツ語版の翻訳者です)とのインタビューで、ポールは、この本について、書くことについて、そして名声の代償について語った。


ノルウェーの小説の登場人物になり、ドイツ語と英語でも出版されるのはどんな気分ですか?

ポール:ああ、妙な気分だよ。この本を最初に受け取った時…どんな内容なのか知らなくて、ローレンが先に読んだんだけど…だから彼女が内容を穏やかに教えてくれたんだ。ちょっと、それは、裏目に出たかな、彼女のノルウェー語は、上手だけど、まだちょっとね(ちょっと…ちょっと…ね(^_^) )
最終的には、自分でちゃんと読んで、面白かったし、魅力的だったよ。


そもそも、有名人にとって、ホーボーのような狂信的な人から自分たちを守る方法はあるのでしょうか?

ポール:もちろんある。俺達は、最初に活動を始めた頃は、注意をひくためにどんなことだってやった。それから数年たって、もうそういうのにうんざりして、自分達の名声を何か別のものに変えるためのことを、なんでもやった。音楽を、喜ばれそうじゃないタイプに変化させた。ほとんどのプレスの要求にノーと言い始めた。3人ともロンドンから引っ越して新鮮な気持ちで始められる場所に家を探した…

ああいう状況では、影響力もあるし、場合によっては力を得ることだって出来る、だけど、代償がある。


20年以上もこのビジネスにいて、ファンの態度は変わったと思いますか?

ポール:うん、いつだって変化して来た…だいたいにおいて、いい方向にね。20年前には、自分のアパートの外に、いつでも、一週間に7日間、人が立っていたんだ… 今は、そんなファンにも家族や子供がいたりする。今や、あの頃の事を笑い事に出来るってのは結構クールだよ。


ご自身の体験から、ホーボーはリアルなキャラクターだと思いますか? もしそんな人物に会ったらなんて言いますか?

ポール:完璧にそうだね。自分自身がそういう人間だ。自分に、活動のためのエネルギーやインスピレーションを与えてくれる人間にしがみつくんだ。自分自身、ほとんどいつでも、誰か素晴らしいミュージシャン、画家、作家に取りつかれているし、そんな対象について、どんな細かい事だって知って、自分に何かの関係がないか見つけたいと思う。自分の曲のヒントになる何かをね。


アメリカの作家ジョン・ファンテがお好きだそうですね。彼の小説「塵に訊け!("Ask the Dust")」の主人公と、"The Scoundrel Days of Hobo Highbrow"のホーボー・ハイブロウには類似点があります。二人とも、必死で、頑固で、絶望的な性格です。その点についてどう思いますか?

ポール:読んだときは、主人公の中に自分自身を探したし、それからジョン・ファンテを見つけ出した、だけどキミは正しいだろうね。


ミュージシャンになっていなかったとしたら、作家にもなれていただろうと思いますか?

ポール:20歳ぐらいのときには、作家になれるんじゃないかと思っていたけど、
曲を書くこと(や、歌詞を書くこと)だけが、自分にとっては、楽に出来ることなんだと。まるで仕事じゃないみたいにね。


ホーボーは、本の中で、自分自身をポールにプレゼンテーションするという試みに失敗しましたが、あなたは、続編で二人がもう一度会って意見を交わしあう機会があるべきだと思いますか?

ポール:あそこで止める必要があった?「塵に訊け!」の話をしたってことは、三部作にすべきだよ!



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いきなり古い記事の翻訳でスミマセンw 10年前のだったりして。
コレ、ずっと載せようと思って気になっていたのです。最近ファン復活した人は知らなさそうだしね、こんな本に登場してるとか。
本そのものも翻訳しかけているんですが、締切がない仕事が苦手でまだ終わっていない(自爆・ポールさんごめんなさい)


小説の内容も内容ですが、表紙の感想も訊きたいのは私だけ?
まるで「聖人パウロのフレスコ画」じゃないですか・・・w

Hobo Highbrowはアマゾンでも売っていますが、作者さんに頼んだほうが多分安いです。
Kindle版もありますが、マニアならあの表紙が欲しいでしょうし(爆)
こちらから連絡してみてください。あくまで自己責任で(でも、このポールさんもいい人ですよ^^)
http://www.phc.no/about/

ポールの愛読書を読んでみたい方のために:
「塵に訊け!」(絶版ですがw)※実は私はすぐに読んだw なるほどなーと思ったw
http://amzn.asia/d/2cEIh84

そりゃーポールが読んだ英語版で読むよ!という方はこちら:
Ask The Dust
http://amzn.asia/d/7ElM45q
(Kindle版なら1000円ぐらい)