30.10.18

Pål Waaktaar-Savoy von a-ha im Interview [GITARRE & BASS 13 June 2016]

http://www.gitarrebass.de/stories/pal-waaktaar-savoy-von-a-ha-im-interview/

ギタリストのa-ha体験:
a-haのポール・ワークター=サヴォイ インタビュー

編集部 2016年6月13日

★原文はドイツ語です。Google翻訳で英語にして訳しました。ノルウェー語よりドイツ語のほうが難しい・・・。ドイツ語出来る方は、原文のほうを読んでください(^^;; ★


ポール・ワークター=サヴォイは何でも出来るようだ。すべてがとても上手いかどうかは別として。だが、結局、彼のマルチな才能は、a-haでの30年のギタリスト、ソングライター、作詞家、プロデューサーとしての活動以上だ。

しかし、まず・・・a-haとはいったいどんなバンドなのだろうか? とにかく、彼らは80年代から生き残った数少ないポップ・バンドのひとつであり、現在でも良質のレコードをコンスタントに作り、ライヴ会場を満杯にしている。もちろん、「テイク・オン・ミー」や「ハンティング・ハイ・アンド・ロウ」での1985年のデビューからのヒットチャートの常連だし、徐々に年齢を重ねているa-haのオーディエンスはもちろん、そしてずっとこういった曲を聞きたがってはいるが、新しい曲は古いヒットより悪いなんていうことはないし、似たような曲というわけでもない。

退屈だと思うかも知れないが、Coldplay, One Republic, Hurtsといったバンドが、自分達自身を何年もコピーし続けている中、ポール・ワークター=サヴォイは、彼らの耳を貫くシンセ・ポップの珠玉の作品を何度も何度も創り続け、そういったバンドの成功の青写真を提供し続けてきた。彼はマルチ・ミュージシャンだが自らをバンドのギタリストと呼ぶ。しかしバンドのサウンドの責任者であり、バンドの成功に大いに貢献したソングライターでもある。彼はスタジオ・レコーディングでもライヴでも特に目立つことはなく、ソロ・アクトですら様々なキーボードの表現やストリングスのアレンジのために縮こまっている。彼のギターがしばしばバックグラウンドで聞こえるだけなのは、気の毒というものだ。何故なら彼が、フェンダー・デラックス・リヴァーブ、赤いFano Alt De Facto ML6(ギター)と様々なエフェクターで創るサウンドは、本当に素晴らしく、気が利いているのだから。我々はケルンでの最後のコンサートの前にそれを体験することを許された。

ワークター=サヴォイは、今年(注:2016年です)5月の更新された解散についてのバンドの公式な見解を初めて述べた。2011年の解散ライヴ・アルバムEnding On A High Note-The Final Concert以来、続けるのには4年かかった。さあ、今度はどれだけ続くだろう…

ポール、君にとって一番ふさわしい肩書は何だろう?ギタリスト、ソングライター、プロデューサー、マルチプレイヤー、それともただのミュージシャン?



ポール・ワークター=サヴォイ(以下PW-S):その時何をしようとしているのかによるね。幼い頃には、自分の最初の興味は、曲を書くことだけだった。学校でリコーダーを習って、それを使って作曲を始めた。両親の部屋の本棚から詩集を持ち出して、曲に詩をあてたんだ。子供らしく、すぐに音楽に夢中になった。最初はドラムだったけど、それからベースも弾いた。いつだったから、両親にキーボードをねだったこともあるけど、無理だった。その代わりに、姉のギターを手にしたんだ。自分にとっては、どの楽器も、曲を書くための道具なんだ。
「ずっと、とてもぐうたらだったし、若い頃はステージ以外の場所では練習もしなかった。例外は、ブルースのレコードから何曲かコピーしようとしたことかな。」
30年代とか40年台のブルースに詳しい友達がいて、何曲か教えてくれたんだ。ただ、そこまで夢中にはならなかったね。

https://www.youtube.com/watch?v=1p-HAl0vlDk

☆この動画のインタビューのざっくり訳はこのブログのここ↓で読めます(別のウィンドウが開きます):
https://reasonstostayindoors.blogspot.com/2016/06/gitarre-basspal-waaktaar-savoy.html



現在、a-haで使われているすべての楽器を弾くことが出来るよね。キーボード・プレイヤーかドラマーになることも出来るかな?

PW-S: 多分ね。a-haの前にはブリッジズというバンドにいたんだけど、そのバンドはドアーズにとても影響を受けていたんだ。だから、そのバンドは、ドラムとベースとギターがたっぷりのロック・バンドだったんだ。それから、初めてイギリスに来た時は、すでにポップ・スターみたいな感じだった。だけど、就労ビザはなかったから、入国の時は気が付かれないように、旅行者みたいにしなきゃいけなかった。だけど、ギターとかシンセサイザーをこっそり持ち込むのは結構大変だったよ。だから、何も持たずに入国したんだ。俺達が借りた最初のスタジオでは、そこにあるものを使うしかなかった。そこにあったのは、リンのドラムマシーンとプロフェット5のシンセサイザーだけで、それがa-haのサウンドのベースになったんだ。でも、俺はシンセサイザーにはすごく興味があったし、その2年前には最初のギター・シンセサイザーも買ってたんだよ。
ライヴでのギター
ブラッドショー・システム CAE RS-10とアーニー・ボールのヴォリューム・ペダル 

フェンダー・デラックス・リヴァーブ

結果として、a-haの音楽はキーボードのサウンドをベースにしたものになりました。作曲の間、そういうサウンドは頭にありましたか?



PW-S: いや、それがおかしいんだよ。だって、曲はみんなアコギかピアノで書いてたんだから。メロディが際立っていると思う時だけ、コードの構成がシンプルだったとしても、録音することにするんだ。その曲は、歌になる前のサウンドみたいだ、ということもある。でもそういうことはあんまりない。ともかく、いつでも頭の中に曲の雰囲気があって、作曲する時はそれを捉えようとしているんだ。
「曲を書くのは、ちょっとテニスみたいだ」

40年以上曲を書いているわけですが、その間得たことで一番重要だったのは何ですか?

PW-S: ちょっと考えてみないと…。曲を書くのは、ちょっとテニスみたいだ。テニスでは、ボールを強く打とうとすると、全力でスイングしないといけない。だがそうすると腕の動きはかなり遅くなる。リラックスしたままで素早く腕を動かさないといけない。曲を書くのに努力しすぎると、うまいこといかない。とてもいい曲ってのは、勝手に出て来るんだよ。でも、いいものを作ろうと必死になりすぎると、たいがいスクラップになる。だから、絶対に、気楽にして、なるがままにすることが必要だ。それから、必ず、作っている途中で外側から見るようにしている。それは、もちろん、これだけ長くなってるとルーティンが忍び込んでしまって、新しいことを試せなくなってしまうからだ。だから、何か驚くようなことが起きる余地を残すようにしている。


曲を書いていて自分で驚くことはありますか?



PW-S: そりゃもちろん!時には同じコードを数えきれないほど弾くのが大変なこともあるけど、急に頭の中に(歌詞の)一行とか(リズムやメロディの)パターンが浮かんで、楽器に手を伸ばすのが間に合わないときもある。それから、心に浮かんだものをギターやピアノに移すんだ。こういう方法だと、今迄とは違う曲が自然に出来る。でも、ギターを手に座ってると、手癖で同じコードを同じように弾いてしまう。自分達の音楽の美しさというものが、すべてが良くアレンジされ練られているということだとしても、ギターのパートは、より自由に解釈出来て、毎晩少しずつ違うように弾けるという余地なんだ。最高だよ!
1段目:ディストーション
2段目:モデュレーション


3段目:ディレイとリヴァーブ
バンドのプロデュースもしていますね。出来上がったサウンドをライヴに持っていくのは、どれぐらい重要だと思っていますか?


PW-S: いや、全然。時々、自分達はレコーディングにフォーカスしすぎだと感じることがある。自分ではライヴ・ヴァージョンを生で演奏したい。何年もの間、沢山の電子機器とバンドのメンバーで、その後は完全にライヴでやってきた。ミュージシャンとして、もちろん後者のほうが好きだ。それは、アレンジのプロセスで随時変更をすることが出来るし、毎晩が変わるし。今はそういうふうにしようとしているけど、もう少し時間が要るな。ライティングもあるしカメラやLEDのスクリーンもあったりプロダクションが大きいからね。
「いつでも違うペダルボード」
ギター・テックが、前回のツアーとはまったく違うペダルボードを使っていると教えてくれました。理由はわからなかったようです。

PW-S: 飽きたくないから、いつもツアーごとにペダルをまとめるんだ。棚いっぱいに異なるペダルを持っていて、その中には古すぎてツアーには持って行けないものもある。でも、他のから、インスパイアされる組み合わせを選ぶんだ。ライヴの時は、ミキシングを通すとハードで金属的になってしまうのが問題だから、特に、暖かい音になるペダルを探している。

ラックが使えない場合:TC Electronic ポリチューン 2, Boss SD-1, Boss DS-1, Red Witch Deluxe Moon Phaser, Roland RE-20のスペア・ボード

でも、エフェクター・ボードにまとめるにあたり、何か計画はあるんでしょう?

PW-S: ああ。でも(ボブ・)ブラッドショーの(スイッチング・)システムを持ってて、15の違う回線があるから、もしそうしたいなら、それぞれのペダルから独立した信号が通せるんだ。これは重要で、そうじゃなかったらサウンドが過剰に影響されてしまう。基本的に、自分のセットアップはとてもシンプルだ。始めたばかりの頃は、オーヴァードライヴとディストーションのペダルを少し持っているだけだった。それからモジュレーションのエフェクター、最終的にディレイ。でも、ツアーを何度も何度も繰り返すうちにどれを選ぶのかは変えていった。どれが効果があってどれがダメなのか本当にわかるのはコンサートの場だけでだからね。


このツアーでのメインのギターはFanoですね。どんな楽器かな?

PW-S: デニス・ファノの特別な所は、彼が木材を沼地から掘り出して来るというところで、だから樹齢100年の木材を使えるんだ。時にはピックアップを自分で巻くこともある(訳注:Google翻訳独英だと、ピックアップを包む、となってましたが、たぶん「巻く」で正しい)。俺は今までたくさんのヴィンテージ・ギターをツアーで使って来たが、必ずどこか壊れていたりペイントが剥げていたりした。自分のFanoは古いギター達にとても近い。サウンドがヴィンテージ・ギターのようだし、そういうプレイの仕方が出来る。新しいんだが、オールド・ギターのように弾けるんだ。


他にどのようなギターを持ってきている?

PW-S: 他にはノルウェー人のギタービルダー Nebelungの作ったギターもある。カポを使う曲で弾くんだ。それから60年代後期のフェンダー・テレキャスター・シンライン。素晴らしいネックのギターだ。そして、ギルドの70年代の12弦は、サウンドをちょっとリッチにしたい曲に使う。


君のプロダクションでは、アコースティック・ギターを、シェーカーみたいなパーカッション的に使うことがかなりあるっていう印象なんだけど、それは正しいかな?


PW-S: ああ、そういう事もある。パーカッションの問題は、リズムにインパクトを与えて曲にドライヴを与えるけどメロディをサポートしないということだ。だから、シェーカーじゃなくてギターを使う意味がある。同じ目的で使え、ハーモニーも加えられるからね。

ワークター=サヴォイとフェンダー・テレキャスター・シンライン

また別れるまで2週間ありますが、最後のコンサートの後何をするか、もう決まっていますか?



PW-S: ああ。ニュー・ヨークに戻る。最近沢山音楽を創っているし、その中にはニュー・ジャージーの女の子ゾウィ・ネッコとのアルバムも含まれている。完成させないと。それから新しいSavoyのアルバムと、フェスにもいくつか出るかな。

沢山やることがありますね…

PW-S: まったく。でも、俺にとっては、これはa-haの解散ツアーではないし、ただ最新アルバム『キャスト・イン・スティール』をプロモーションしているだけだから。きっと3人でまた何かやるよ。