10.2.19

Paul Waaktaar-Savoy talks ‘Take On Me’ and hints at new a-ha songs for 2019[SDE]


http://www.superdeluxeedition.com/interview/paul-waaktaar-savoy-talks-take-on-me-and-hints-at-new-a-ha-songs-for-2019/

ポール・ワークター=サヴォイ、Take On Meと2019年の新曲のヒントを語る

November 20, 2018 by Paul Sinclairtags: ,
SDEは、a-haのギタリスト/ソングライターに80s SymphonicヴァージョンのTake On meと、来年のツアーの計画について伺いました。



a-haのクラシック・シングル「テイク・オン・ミー」が収録されているアルバム、80s Symphonicは、1980年代のオリジナル・レコーディングと新しいオーケストラのアレンジとのコンビネーションのコンピレーション・アルバムです。「みんな、あの曲には飽きないんだよ。」ポールがSDEの編集員ポール・シンクレアに語ったのは、数週間前、BBCテレビのThe One Showに出演する前のことでした。フル・インタビューは以下になります…


SuperDeluxeEdition(以下SDE): 80s Symphonicのアルバムの話を最初に聞いたのはいつ頃ですか? その時から「テイク・オン・ミー」についてのオファーでしたか?


ポール・ワークター=サヴォイ(以下PWS):半年ほど前ごろだったかな。俺たちは、ある意味では、いいアイディアだと思ったよ。ストリングスとオーヴァーダブしたのは初めてじゃなかったし―自分たちの音楽には、かなり自然なことだと思えるからね。俺はいつでも両親にコンサートに引っ張って行かれていた。バレエやオペラやそういうのに、子供の頃にね…ひと月に一度はそういう場所に行っていたんだ。この(80s Symphonicの)ヴァージョンは、かなりよく出来ている…まるでレコードみたいだ。ほとんどの場合、ほかのグループの楽器をコピーしているだけなんだ。だからこの曲の最後の方が好きかな…もっと何かを始めようとしているようで。

SDE:あなた方三人は、この件について同じように乗り気でしたか?


PWS:(間をおいて)いつでも三人の乗り気レベルには差があるんだよね。それが俺達(笑)。誰かが「イエス」と言えば、次のヤツは絶対「ノー」って言う(大笑い)…ま、それでも前進するのが俺達。三人とも、最初に、これはクールなアイディアだって思ったはずだよ。ただ、他の曲を選んで欲しいと思っていただろうけどね(笑)。

SDE:想像するに、「Take On Meをやりたいんだけど?」ってオファーがあったのかな。


PWS:そう。


SDE:他の曲にしてもらおうとしました?

PWS:いいや。だって、みんなあの曲に飽きないんだよね。毎週のようにあの曲で何か他のことをっていうリクエストが来る。他の曲にも他のカヴァー・ヴァージョンがあるんだけど、Take On Meにはぜんぜん届かない。
SDE:そのプロセスにあえて巻き込まれるほうですか?それとも、一旦「よし、君たちに任せた」と言ってしまったら、手を引いて終わるまで待っているほうですか?

PWS:ああ、わりとそうだね。俺たちには自分のヴァージョンがあって、2つか3つ(のヴァージョンを)作ったし、ツアーや何かの時の様々なやり方がある。誰かのヴァージョンを聴くのは楽しい。時には、自分たちが過去にやったものととても良く似ていて驚くこともある。期待していたんだ。プロコフィエフとかみたいに?(笑)

SDE:だいたいが、オリジナルの曲のほとんどを残してオリジナルを尊重してミックスしているので、私は、あなた方には、オリジナル・レコーディングについて、やって欲しくないことや、残して欲しい重要なことの条件があったり「ルール」があったりするんじゃないかと思っているのですが…

PWS:俺たちからは、ない…。彼らはマスター・テープにアクセスしてやってるんじゃないかな。だから、オリジナルの欲しい部分を使えてるんだと思うよ。

SDE:それは、マルチ・トラックを使えているという意味ですか?

PWS:ああ…そう思う。確か、以前スタッフに渡したのは、フルのマルチ・トラックではなかったはずだから、そこから連中が土台を作ったはずで、トラックをグループ化したものを使ったんじゃないかな。

SDE:時間の経過につれて、自分自身のマテリアルの価値は大きくなっていますか?それとも少なくなっていますか?「テイク・オン・ミー」は明らかに、a-haのザ・象徴の曲ですよね。20年前に比べて、今は、人々のこの曲に対する態度については楽な気持ちになっていますか?

PWS:歌詞を変えない限り、やりたいようにやればいいよ。歌詞の内容を変えたり、翻訳したりするのであれば…そこはクリアにしなきゃいけない。俺たちがOKしなきゃならないのは…寂しいことだと思うし、(ノーと言うのは)やりすぎなのかも…俺たちは、きっと、半分にはイエスと答えるし、半分は却下するんだろうね。どの曲にもね。

SDE:この新しいリリースがいい仲間たちに入っていることは、どれぐらい重要でしたか?素晴らしい曲が収録されています。特に、デイヴィッド・ボウィとか。他にどんなアーティストが収録されることになるか、確認しましたか?

PWS:いいや、そんなことはしなかったけど、他の曲のリストはもらって、好きな曲のリストだと思ったから、イエスと答えるのはとても簡単なことだったね。

SDE:このコンピレーションは『80s Symphonic』ですが、「80年代のアーティスト」と特定されるのに、ちょっとうんざりしたりしていませんか? 2000年代のあなた方は、80年代より多くのアルバムをリリースしています。イライラさせられているのか、もう穏やかな気持ちでいるのか、どうでしょうか?

PWS:地域によるね。それによって違うよ・・・

SDE:「80年代の」と言われるのは、UK中心っぽいんだと?

PWS:a-ha以外の音楽を聴く人は、俺たちをそこに組み込むだろうけど・・・俺達のキャリアを少しでも追っているなら、そんなことはしないはずだ。「テイク・オン・ミー」しか知らないなら、まあ、うん、そういうことだ。ただ、実際、あの時代俺たちはUKに住んでいたし、シングルも相当出していたし、テレビに出られるときは出ていたし、他の時代には、そんなでもなくなったけどね。

SDE:私にとって重要なことのひとつは、あの「テイク・オン・ミー」という曲はファースト・アルバムから、唯一、三人での合作ということです。政治的に、どれぐらい、この曲がバンドを長年の間助けて来たのでしょうか。というのは、この1曲に対する尽きることない興味と成功が、かなりの収入をもたらしたでしょうから。

PWS:ああ、多分、そうだと思う。誰だって自分の名前が(作者として)載っていればうれしいよね。あの曲には長い歴史がある。だって、すごく初期からの曲だから・・・あのヴァース(訳注:サビの前のメロディ)は俺たちがティーンエイジャーだったころのもので、それからそこにぜんぜん違うコーラスを付けて、俺は何度も何度も書き直そうとしたけどうまくいかなかった。それから初めてイングランドに行ったとき、全然違うコーラスをつけて何とかしてみようとした。俺たちの後期のデモでは、俺は違うコーラスを思いついてる。マネージャーのテリー・スレイターが、曲にファルセットを付け加えることを提案したんだ。そういう曲はしばしば大ヒットになるからね。そこでモートンの一番低い歌声から、一番高い声で終わるように曲を書き加えた。それがコーラスのアイディアなんだ。

SDE:今夜、この曲を(BBCテレビの)The One Showでライヴ演奏するわけですが、ストリングスもライヴですか?

PWS:そう。

SDE:パフォーマンスはどうなりそうでしょうか?

PWS:2時間後にやってみればわかるよ!ただ、ついこのあいだ自分たちの弦楽器奏者たちとツアーをしたばかりだし、彼らがステージにいるのは、いつもいい刺激だった。数年前にはフル・オーケストラと2度のショウをやったし…

SDE:私は、ロイヤル・アルバート・ホールに行きました。よく覚えていますよ。

PWS:ああ、当たり前からの脱却だ。だから、いつもあれをまたやりたいと思っている。来年、また、オーケストラと一緒のツアーをアナウンスもしているし、それもまた俺たちがここに来た理由のひとつだ。来年のツアーの予約をお忘れなくってね。

SDE:では、来年のツアーについて伺ってもいいですか。最初にヒット曲や、そんなにメジャーじゃない曲をやって、それからファースト・アルバムを全部プレイするなんて、素晴らしいフォーマットじゃないですか。どの曲がそんなにメジャーじゃないと思っていますか?どんな「お宝」をバッグから出すことになるでしょう?

PWS:そうだね、俺は、本当に、今までやったことない曲をやりたいと思っているし、新曲も入れられたらいいと思っている。だから多分新しい曲も聞けるはずだ。それが俺の希望。だって、コンサートの半分は、あのアルバム(『ハンティング・ハイ・アンド・ロウ』)をやるってみんな知っているんだしー残りの半分にサプライズがあるのは大事だと思うんだ。

SDE:この18ヶ月の間、新しいマテリアルはレコーディングしましたか?

PWS:俺はいつでも仕事はしているから、それを(a-haのために)使うことはできる…つまり、俺は、それぞれの楽曲を作っているわけで、それが何曲か溜まったらどこへ向かいたがっているのかを聞き取ろうとするんだよ、ある意味(これは、ポールの曲が、最終的にSavoyの曲になるのか、Waaktaar & Zoeのような他のプロジェクトのものになるのか、それともa-haの曲になるのかについての言及だ)。

SDE:この80s Symphonicアルバムに参加することでワーナーと同意したということは、他の何かへの影響になっているでしょうか? 『遥かなる空と大地(Minor Earth|Major Sky)』と『ライフラインズ』の再発がまだです。1年以内には日の目を見ると思いますか?

PWS:それについては、やっているはずだけど、当然ユニヴァーサルと数社とのミクスチャーになるし・・・いくつかはワーナーので。でも、そういう取引はもう終わっていて、今の俺たちは、これからのことに目を向けているし、最終的には適切な場所に落ち着くだろうと思っている。ユニヴァーサルとはちょっとした問題があったから、いい場所で落ち着きたいんだ。

SDE:最後になりますが、「テイク・オン・ミー」は12ヵ月後には35周年になりますけど、なにかリイシューとかそういったプランはありますか?もしわかれば。

PWS:いや。これ(80s Symphonic)がそうなんだと思うし、その翌年(2020年)にはアルバムの周年だからね。



Thanks to Paul Waaktaar-Savoy who was talking to Paul Sinclair for SDE.


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SDEにはポールのインタビューがまだ何本もあるのですが、とりあえず最新のものをやっつけました。
文中に出てくる BBCでのパフォーマンスは、これです。