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コンサートは予定なし
2000年11月13日08:17発行, 2003年2月25日13:21編集 (VG)
写真：Janne Møller-Hansen
東京(VG) a-haの新しい成功の陰で、ポール･サヴォイと妻のローレン･サヴォイは、自分たちのバンドを影に追いやらなくてはならなかった。
「またあんなことになったら、俺は…糞…」ポール･サヴォイは言った。妻のローレンと、ツアー中の休みを東京の8大都市のひとつ新宿のメインストリート、新宿大ガードを散策しながら。
a-haと、ファミリー･バンド･プロジェクトSavoyの軋轢に関してストレートに訊かれると、彼はこの6ヶ月の間のフラストレーションを隠しきれない。Savoyのアルバム「マウンテンズ・オブ・タイム」は今年のノルウェーのSpellemann賞を受賞し、プラチナディスク以上の50,000枚を売ったが、今年の初めの「遥かなる空と大地（マイナー･アース･メジャー･スカイ）」でのa-haのカムバックの成功で大きな被害をこうむった。
Savoyのアルバムは確かにドイツで夏前にリリースが予定されていたが、a-haの同じ国での売り出しのために延期された。a-haのスタッフは、Savoyがa-haのプロモーションのためだと信じていた。
「戦略的な苦境であきらめた。自分自身のライヴァルになるなんて。」サヴォイは率直に言った。彼は、a-haのマネージメントでレコード･レーベルであるワーナー・ミュージック・ジャーマニーが思うようには、Savoyがa-haの敵であるとは信じられないのだ。
困惑
11月にはついにSavoyの「マウンテンズ･オブ･タイム｣がドイツ、オーストリアとスイスで発売になったが、フラストレーションはそのせいではない。a-haの次のドイツでのツアーまでの間、Savoyはレコード発売ライヴをいいタイミングでやりたいのだ。
「コンサートができないのはひどく困る。どうしようもないんだ。権利がないし。」ポール･サヴォイによると、権利侵害なのだという。
「ローレンとフロド（・ウンネランド、Savoyのもう一人のメンバー）には、特にフラストレーションになっている。二人はずっと待ってた。あの二人にはSavoy以外のバンドがないんだ。」
もうひとつの不条理は最初のシングル『スター』がいつリリースされるのかということだ。「これはローレンの曲で、ドイツのマーケット用に新しいビデオも作ったんだ。」ポールは言う。この二人はダブル･アルバムが出せるぐらい曲を書いているのだ。
最初のシングルの予定は来年の4月だ。ということで、夏の間、その次のレコードが出る前に（ダブルじゃありません）、フェスティバルに出たいと思っている。8月のはじめには。フラストレーションは、現在進行形の楽天主義に変えなくては。だがポール･サヴォイは、自分のふたつのバンドa-haとSavoyの関係については、非常にはっきりと語る。
「他の方法を考えなくちゃ。もしダメなら、断固として対応しなければ。」彼は言い、東京のネオンの下でニヤリと笑った。たかが音楽、そうだろ。
