http://www.aftenposten.no/kultur/musikk/Sommerlig-Savoy-6477024.html#.T48_sqs5ITZ
Savoyの夏
ポール・ワークター=サヴォイのペースが上がってきたようだ。だが何故ドラッグについて歌ったのか?
Espen A. Oak
2007年8月7日発行 2011年10月20日編集
フロド・ウンネランド(左)、ローレンとポール・ワークター=サヴォイのSavoyはちょっとアップテンポな夏の曲を作った。写真:Marlen Kihle「Savoyの夏のレコード」というコトバは、不可能な誘惑だったのかも知れない。だが、とにかく手がけられたのだった。
『Rain』や『Lackluster Me』などの曲は、「Savoy Songbook」で、ただ収録されたとだけではなく、再録されている。新しい、よりタイトなヴァージョンで。 そして、また、暗室の壁に書かれているようなゆったりしたスピードではなく、ペース・アップされている。
たとえば、ファースト・シングル『Karma Boomerang』は、ニュー・ヨークのGrey Dog Cafeの心地よさへ誘うようだ。
「だけど、その曲はあのカフェについての曲じゃないよ。」ポール・ワークター=サヴォイは言う。
そして彼はそれ以上何も語らなかった。もちろん、それで充分だろう。
ふわふわした感じ。ドラマーのフロド・ウンネランドは、ベルゲンっ子として『Rain』が素晴らしい夏の歌だということを付け加えた。その一方、ローレンはSavoyの曲をもっと速くしたくて争ってきた。
「じゃあ、失敗を認めないと。」
「わかってる!だけど、いっつもポールのせいなの。バラードを書くんだから。だから他のメンバーがもっとアップテンポにさせなきゃいけないの。a-haの曲でも、そういうのがいっぱいあったのよ。『シャイン・オン・TV』だって、バラードで始まるでしょ。」
ポールは頷いて、説明する。
「だけど、それで、独特のふわふわした感じになるんだよ。速いバッキングに乗ったゆったりしたメロディにね。」
ドラッグ?
インタビューの際、私は新曲『Best Western Beauty』にもまたa-haっぽいシンセ・サウンドとドラムのビートがあると思った。この意見には両方の受け取られ方があるだろう。ローレンは、この曲のシンセ・パートを夫が思いついたとき、大笑いしたという。シンセの音がしばらく止まってしまったから。
「だから、それで二つのバンドを一緒にやっていきやすくなるんだ。そんなにタイトにならないからね。」彼は言う。
彼は腕を一本片方に伸ばしている。その一本がSavoyのことなのは明確だ。もう一本、もう片方に伸ばしている腕は、a-haのことのように思われる。「そして、両方があるから」ポールは言う。「もっとSavoyに時間を使いたいなって思っても、いつでもa-haがそこにある。」彼はこの秋はもっとSavoy寄りになりたいと思っている。そしてそれから彼は、バッティングする前に両手を下ろした。
「『Karma Boomerang』にはこんな歌詞がありますね。「結晶錠(訳注:覚醒剤、とも解釈可能)を飲めば//すぐにゾクゾクする」 これはSavoyの『ルーシー・イン・ザ・スカイ(・ウィズ・ダイアモンズ)』なの?」
ポールの眉が、パイロット・グラスからはみ出すぐらい上がった。
「まあ、お好きにどうぞ。ハード・ドラッグの曲かも知れない。ひょっとしたら、ローレンが飲んでる乳糖不耐症の薬のことかも知れない。」
ローレンはここで初めてシンセの音を聞いたとき、どんなに笑ったのかを説明した。
【おまけ情報】
■The Grey Dog (Cafe)
http://www.thegreydog.com/
何故このカフェが出てくるのかははっきりわかりませんが、推測した理由が二つ。
Karma Boomerangのジャケットがこんなジャケットだから。
もうひとつは、このカフェが(彼らが拠点にしている)NYの有名カフェだから。
そして、このインタビューを読んで、こんな写真を思い出しました。ひょっとして、The Grey Dogでのものなのかな?(写真で見た感じ、雰囲気は似ているんですが)
ポールはコーヒーが大好きだと聞きました。確かに2010年来日時もわざわざインタビュー会場にスターバックスのコーヒーを持参してきました(笑)
★追記★(2012年5月9日アイスクリームの日)
本当に、The Grey Dog's の前にいる二人!(上の写真参照) びっくりw
■ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
ご存知ない方がいらっしゃるかも知れないので、一応。
The Beatlesの曲です。
頭文字をとると L(ucy in the) S(ky with) D(iamonds)・・・LSDとなること、また、歌詞がドラッグの幻覚症状の描写であるなどと言われていることでも有名な曲。
なので、この曲が、Savoyの曲の引き合いに出されているわけです。